こんにちは、行政書士の山田です。
ご家族が亡くなられ、悲しむ間もなく押し寄せてくるのが「相続手続き」です。
いざ手続きを始めようと思ったとき、インターネットで検索すると様々な専門家が出てきて、混乱されたことはありませんか?
「弁護士、司法書士、税理士、行政書士……名前は似ているけれど、一体誰に電話すればいいの?」
このようなご相談は、実は私の事務所でも一番多い質問のひとつです。
私たち専門家には、法律で決められた「業務の守備範囲」があります。これを知らずに依頼先を間違えてしまうと、また別の先生を紹介されて……という「たらい回し」に遭ってしまうことも。
そこで今回は、皆様が迷わず最短ルートで相談先を決められるよう、簡単な診断チャートをご用意しました。
ご自身の状況に合わせて、読み進めてみてください。
まずはここから!
30秒でわかる相談先診断
- Q1. 遺産の分け方で、家族間で揉めていますか?(または揉めそうですか?)
YESなら…
迷わず「弁護士」へ相談してください。
(交渉や裁判ができるのは弁護士だけです)
NO(円満です)なら ↓ 次へ
- Q2. 相続税がかかるほどの多額の資産がありますか?
※基礎控除(3000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合
YESなら…
まずは「税理士」へ。
(税金の計算・申告は税理士の独占業務です)
NO(税金はかからなそう)なら ↓ 次へ
- Q3. 自宅などの不動産の名義変更「だけ」を頼みたいですか?
YESなら…
「司法書士」が最適です。
(登記申請のプロフェッショナルです)
NO(銀行とか役所とか全部面倒!)なら ↓
ここで登場するのが「行政書士」です!
銀行解約、車、株、戸籍収集、遺産分割協議書の作成など、
細々とした手続きをまとめて引き受けます。
いかがでしたでしょうか?
ここからは、それぞれの専門家が「何をしてくれる人なのか」、もう少し詳しく解説していきます。
1. 「争族」になってしまったら、弁護士の独壇場
相続において一番辛いのが、仲の良かった家族が遺産を巡って争ってしまうケースです。
「兄が遺産を隠している気がする」
「遺言書の内容に納得がいかない」
「遺留分を請求したい」
このように、誰かと誰かの意見が対立している場合、相談に乗れるのは弁護士だけです。
私たち行政書士や、司法書士、税理士は、法律上「紛争への介入」が固く禁じられています。もし私たちが「代わりに相手を説得してあげましょう」と言ってしまえば、それは法律違反(非弁行為)になってしまうのです。
「裁判まではしたくないけど、話し合いがまとまらない」という段階でも、法的な交渉が必要なら、早めに弁護士の先生に相談することをお勧めします。
2. 「登記」のプロフェッショナル、司法書士
相続財産の中に、ご自宅や土地が含まれている方は多いと思います。
亡くなった方の名義から、相続人の名義に変える手続きを「相続登記」と言います。この登記手続きを代理で行えるのは司法書士です。
もし、預貯金などは自分たちで解約が済んでいて、「あとはこの家の名義を変えるだけ」という状況であれば、直接司法書士の先生に依頼するのが一番スムーズで費用も抑えられます。
3. 「相続税」が心配なら、税理士
「うちは相続税がかかるのだろうか?」
これが一番の心配事だという方は、まず税理士に相談しましょう。
ただし、一つ知っておいていただきたいのは、「実際に相続税がかかる人は全体の8〜9%程度」だということです。
ご自宅と少しの預金程度であれば、基礎控除(3000万円+600万円×相続人の数)の範囲内に収まり、申告自体が不要なケースが大半です。
資産総額が明らかに基礎控除を超える場合や、判断が難しい場合は、税金のプロである税理士の出番となります。
4. 行政書士は「手続きの総合窓口」です
さて、ここからが私の専門分野です。
弁護士、司法書士、税理士の役割を見てきましたが、「じゃあ行政書士は何をするの?」と思われますよね。
行政書士は、「争いがない相続」における「事務手続きの代行役」です。
相続手続きは、登記や税金だけではありません。実は、それ以外の「名もなき手続き」が山のようにあります。
- 生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本をすべて集める
- 相続関係説明図(家系図)を作る
- 銀行の口座を凍結させて、解約・払戻しの手続きをする
- 証券会社の株式の名義変更
- 自動車の名義変更
- 遺産分割協議書(家族の合意書)の作成
これらは、平日の日中に役所や銀行の窓口に行かなければならないことが多く、お仕事をされているご遺族にとっては大変な負担です。
こうした「面倒な書類集めや窓口手続き」を、皆様に代わって手足を動かして行うのが行政書士です。
5. 行政書士を「最初の相談相手」にするメリット
私は常々、行政書士は「街の法律家の総合受付(コンシェルジュ)」であればいいと考えています。
最初から「これは司法書士、あれは税理士」と自分で判断して振り分けるのは大変です。
そんな時、まず行政書士にご相談いただければ、全体の状況を整理することができます。
例えば、当事務所にご依頼いただいた場合、以下のように交通整理を行います。
- 戸籍収集や銀行手続きは、私が責任を持って行います。
- 不動産の名義変更が必要になったら、提携している信頼できる司法書士に書類を引き継ぎます。
- 相続税の申告が必要そうなら、相続に強い税理士をご紹介します。
つまり、「窓口はひとつ(行政書士)」で、裏側で必要な専門家と連携して動く(ワンストップサービス)ことが可能です。
お客様はあちこちの事務所に電話をして、同じ説明を繰り返す必要がなくなります。
まとめ:迷ったらまずは気軽にご連絡ください
相続手続きは一生のうちに何度も経験するものではありません。
わからないことだらけで当たり前ですし、不安になるのも当然です。
「こんなこと聞いていいのかな?」
「まだ何も決まっていないんだけど……」
そんな状態でも構いません。
行政書士やまだ法務事務所では、まずお客様のお話をじっくり伺い、「あなたの場合、誰に何を頼むのが一番スムーズか」を正直にお伝えしています。
もし私の手に余る案件(争いがあるなど)であれば、正直に「これは弁護士さん案件ですね」とお伝えしますし、無理に受任することは絶対にありません。
まずは、絡まった糸をほぐすような気持ちで、お気軽にご相談にいらしてください。
📋 相続の相談先診断クイズ
あなたに最適な専門家をチェック!
家族間で遺産の分け方について意見が対立し、交渉や裁判が必要になりそうな場合、唯一相談できる専門家は誰でしょうか?
【事務所概要】
行政書士やまだ法務事務所
代表者:山田 勉
所在地:奈良県生駒郡平群町光ヶ丘1丁目3番5号 (ご来所は、全予約制です。)
電 話:0745-45-6609 (受付時間 午前9時~午後5時)
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