尊厳死宣言書と公正証書遺言:最期まで自分らしくあるための法的準備
1. はじめに:人生の最終段階について考えたことはありますか? 「もしもの時、過度な延命治療は望まない」「自然な形で最期を迎えたい」。日々の業務のなかで、ご相談者様からこのようなお声を伺うことが増えてきました。医療技術が進歩し、寿命が延びた現代だからこそ、「自分らしい最期」について考えることは、特別なことではなくなってきています。 しかし、いざご自身が意思表示できなくなった時、その想いは誰が医療現場に伝えるのでしょうか。口頭でご家族に伝えていたとしても、緊迫した医療現場でご家族が「延命治療の中止」を決断するのは、計り知れない心理的負担を伴います。 そこで今回は、ご自身の意思を……