12月 date

相続・遺言 2025年12月31日

再婚家庭(ステップファミリー)の相続対策:連れ子に財産を残すには? 

こんにちは、行政書士の山田です。 本日のテーマは、近年増えている「ステップファミリー(再婚家庭)」の相続についてです。「再婚して、新しいパートナーの連れ子と一緒に暮らしている。実の子のように可愛いけれど、法律上の親子ではない。私が死んだら、この子はどうなるんだろう?」 そんな不安を抱えている方が、実はとても多いのです。今日は、専門家として、そして一人の生活者の視点から、再婚家庭における「財産の残し方」について、少し踏み込んでお話ししたいと思います。 あなたとあなたの大切な家族を守るために、ぜひ最後までお付き合いください。 【本記事の内容】 衝撃の事実:「一緒に暮……

契約書 2025年12月29日

「言った言わない」の泥沼トラブル回避!口頭契約の危険性と覚書の活用 ~契約書を作るほどではない? その油断が招くリスクと、円満な解決策~

日々の業務の中で、私たち行政書士のもとには様々なご相談が寄せられます。 その中でも特に、解決が難しく、かつ当事者の精神的負担が大きいのが「言った言わない」のトラブルです。 「長年の付き合いだから、契約書なんて水臭い」「口頭で約束したから大丈夫だと思っていた」 そう信じていた相手と、認識のズレから修復不可能な亀裂が入ってしまう。これはビジネスの現場だけでなく、親戚や友人同士の間でも頻繁に起こり得ることです。 今回は、一介のまちの法律家としての視点から、なぜ口頭契約が危険なのか、そして「契約書」ほど堅苦しくなく、それでもしっかりと自分を守ってくれる「覚書(おぼえがき)」の活……

農地法関係 2025年12月27日

農地転用許可が下りない土地ワースト3:諦める前に確認すべきこと

「親から譲り受けた農地に、息子の家を建てたい」「安く売りに出ている畑を買って、資材置き場にしたい」 日頃、行政書士として仕事をしていると、こういったご相談をよくいただきます。ご自身の土地を活用したい、あるいは安価な土地を購入して事業に使いたいというお気持ち、とてもよく分かります。 しかし、残念ながら私の口から「申し訳ありませんが、その土地では許可が下りない可能性が高いです」とお伝えしなければならないケースが、実は少なくありません。 農地法という法律は、私たちが想像している以上に「農地を守ること」を強力に推し進めています。今回は、一介の行政書士として、「農地転用(農地を農地以外……

相続・遺言 2025年12月24日

相続手続き期限カレンダー|3ヶ月・4ヶ月・10ヶ月の「壁」を乗り越えるために

大切なご家族を亡くされたとき、深い悲しみの中にいながらも、現実は待ってくれません。通夜や葬儀、初七日……。慌ただしい日々が過ぎ去り、少し落ち着いたかなと思った頃に、ふと不安になるのが「相続手続き」のことではないでしょうか。 「役所への届け出はいつまで?」「税金がかかるとしたら、期限はあるの?」「実家の名義変更は急ぐべき?」 行政書士として日々ご相談を受けていると、こうした「期限」に関する不安を抱えている方が非常に多いと感じます。実は、相続手続きには法律で厳格に決められた「絶対に守らなければならない期限」がいくつか存在します。これを私はよく「相続の壁」と呼んでいます。 この「壁……

相続・遺言 2025年12月22日

付言事項(ふげんじこう)の魔力:法的な効力はないが、家族の争いを止める「最後の手紙」

行政書士として遺言書の作成支援に携わっていると、法律がいかに「冷徹」であるかを感じることがあります。もちろん、法律は公平性を保つために必要なルールです。しかし、人の感情というのは、法律の条文通りに割り切れるものではありません。 特に「相続」の場面では、少しの感情のすれ違いが、修復不可能な亀裂を生んでしまうことがあります。「なぜ兄さんばかり多くもらうんだ」「私は介護までしたのに、これだけなの?」 こうしたトラブルを未然に防ぐために、遺言書には**「付言事項(ふげんじこう)」**という項目があることをご存じでしょうか。 これは、法的な効力(強制力)は一切ありません。しかし私は、行……

相続・遺言 2025年12月20日

私があえて、費用のかかる『公正証書遺言』を強くおすすめする理由

行政書士として日々の業務にあたっていると、さまざまな「家族の風景」に出会います。円満に財産を引き継ぎ、笑顔で新たな生活をスタートさせるご家族。一方で、たった一つのボタンの掛け違いから、長年の兄弟仲に修復不可能な亀裂が入ってしまうご家族。 その運命の分かれ道にあるのは、往々にして「遺言書があったか、なかったか」、そして「その遺言書が”使えるもの”だったか」という一点に尽きます。 今日は、一介の行政書士としての現場の肌感覚から、あえて本音をお話ししたいと思います。遺言書にはいくつか種類がありますが、私は相談に来られたお客様には、ほぼ例外なく「公正証書遺言(こうせ……

交通事故の被害者請求 2025年12月18日

専業主婦でも休業損害はもらえるの?~交通事故の被害者請求で保険会社が教えてくれない権利~

交通事故に遭ってしまった際、多くの方が真っ先に心配するのは「怪我の治療」と「これからの生活」のことでしょう。通院のために家事がおろそかになり、家族に迷惑をかけてしまっている……と、心苦しい思いをされている専業主婦の方も少なくありません。 そんな中、ふと疑問が湧くことがあるはずです。「自分は外で働いていないけれど、仕事を休んだことによる補償(休業損害)はもらえるのだろうか?」 結論から申し上げます。専業主婦の方であっても、自賠責保険における「休業損害」を受け取る権利は明確に認められています。 しかし、残念ながら加害者側の保険会社から、この権利について手取り足取り詳しく教えてくれ……

交通事故の被害者請求 2025年12月13日

【基礎知識】交通事故の「弁護士特約」は行政書士にも使えるの? ~意外と知らない使い道とメリット~

こんにちは。行政書士の山田です。 事故から数ヶ月。ようやく痛みとの付き合い方が分かり、リハビリに通うリズムができてきた頃、多くの被害者の方が直面するのが、保険会社の担当者からのこんな連絡です。 「そろそろ事故から3ヶ月経ちますので、治療の終了をご検討いただけませんか?」「今月いっぱいで治療費の対応を打ち切らせていただきますね」 まだ首が回らないのに、まだ腰が重いのに……。「えっ、もう終わり? まだ痛いのに、どうすればいいの?」と、不安で夜も眠れなくなってしまったというご相談を、私はこれまで数え切れないほど受けてきました。 実は、これには「任意保険会社」ならではの事情(統……

相続・遺言 2025年12月11日

「残されたペットの面倒をみてほしい」は負託付遺言で実現するの?

はじめに 「自分に万一のことがあったあと、この子はどうなるのだろう」 犬や猫など、ペットと暮らしている方から、こうした不安の声を聞くことは少なくありません。家族同然に過ごしてきた存在だからこそ、最後まで責任をもって守りたい。中高年を過ぎ、将来のことを現実的に考え始めた方ほど、強く感じる悩みではないでしょうか。 ただ、ペットは法律上「物」として扱われ、人のように相続人になることはできません。では、「自分が亡くなったあと、ペットの世話をしてほしい」という希望は、法的に実現できないのでしょうか。 結論から言えば、負託付遺言(ふたくつきいごん)という方法を使えば、一定の範囲で実……

相続・遺言 2025年12月8日

認知症になったら遺言は書けない?「任意後見」とセットで考える老後の備え

「遺言は、認知症になってからでも書けるんでしょ?」 そう思っている方は少なくありません。しかし実務の現場では、認知症が進行してしまうと、遺言書が無効になってしまうリスクが非常に高くなります。 病院のベッドの上で、家族に囲まれながら「今のうちに遺言を書いてほしい」と頼まれても、その時点で本人の判断能力が低下していれば、残念ながら手遅れとなり遺言は成立しません。 つまり遺言は“書きたいと思ったとき”ではなく、“書けるうちに書いておくもの”なのです。 そして近年、遺言とセットで検討されることが増えているのが「任意後見契約」 1. なぜ認知症になると遺言が問題になるのか ……