「うちは普通の家族だから大丈夫」が一番危険?一般家庭で起きた相続争いの事例
1. はじめに:「普通の家族」に潜む相続争いのリスク 行政書士として日々ご相談をお受けしていると、「うちは普通の家族で、莫大な財産があるわけでもないから、相続で揉めることはないですよ」とおっしゃる方に多く出会います。しかし、実際のデータや実務の現場を見てみると、遺産分割を巡るトラブル(家庭裁判所に持ち込まれる調停事件)の多くは、遺産総額が5,000万円以下のごく一般的なご家庭で起きています。 「財産が多いから揉める」のではなく、「分けにくい財産があるから揉める」。これが相続の実態です。今回は、ごく一般のご家族が泥沼の相続争いに発展してしまった事例をご紹介し、なぜ争いが起きてしまうの……