相続・遺言 6th page

相続・遺言 2026年3月27日

タンス預金が見つかった!税務署にバレる理由と正しい申告・修正の方法

はじめに:亡くなった家族の部屋から「タンス預金」が出てきたら? 遺品整理の際、亡くなったご家族の机の引き出しや金庫、あるいは衣類の隙間から、まとまった現金が見つかることは決して珍しいことではありません。いわゆる「タンス預金」です。 「親が自分たちのためにこっそり残してくれていたのだから、そのままもらっておこう」「銀行の記録に残っていない現金なら、黙っていれば誰にもわからないだろう」 そのように考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、行政書士として数多くの相続手続きに関わってきた経験から申し上げますと、その考えは非常に危険です。タンス預金を隠蔽することは、後々大きな……

相続・遺言 2026年3月21日

遺言や死後事務の手続きは誰に頼む?執行者の必要性と気になる報酬の目安

「遺言書を作成した」「死後事務委任契約を結ぼうと考えている」というご相談を受ける中で、皆様が必ず直面する問題があります。それは、「では、その手続きを実際に実行するのは誰にするか?」という問題です。 いくら完璧な遺言書や契約書を作っても、あなたが亡くなった後にそれを確実に実行してくれる人(執行者や受任者)がいなければ、あなたの希望は実現しません。 今回は、日々相続や終活の現場に立つ行政書士の視点から、遺言執行者や死後事務の受任者の「必要性」と、多くの方が不安に感じる「専門家に依頼した場合の報酬」について、わかりやすくお話ししたいと思います。 1. 遺言執行者・死後事務受任者の役……

相続・遺言 2026年3月14日

祭祀承継者(お墓を継ぐ人)はどう決める?遺産分割とは別のルールを解説

1. はじめに:お墓や仏壇の相続は「遺産分割」とは違います ご家族がお亡くなりになり、相続の手続きを進める中で、「お墓や仏壇は誰が引き継ぐのか?」という問題に直面することがあります。預貯金や不動産といった財産は、相続人全員で話し合う「遺産分割協議」によって誰が受け取るかを決めますが、実はお墓や仏壇は、この遺産分割の対象にはなりません。 お墓などを引き継ぐ人のことを法律用語で「祭祀承継者(さいししょうけいしゃ)」と呼びますが、その決め方には民法で定められた特別なルールがあります。今回は、遺産分割とは異なる「お墓を継ぐ人の決め方」について、行政書士の視点から分かりやすく解説いたします。……

相続・遺言 2026年3月9日

【実家を譲る】暦年贈与で不動産を贈与するには?110万円枠の賢い使い方

こんにちは。行政書士です。 皆さんは、「将来、子どもに実家を譲りたい。せっかくなら、暦年贈与の110万円の枠を使って少しずつ非課税で譲れないだろうか?」と考えたことはないでしょうか。行政書士として皆様からのご相談を伺う中で、このようなご要望をいただくことは多くあります。 結論から申し上げますと、暦年贈与の仕組みを使って実家(不動産)を贈与すること自体は可能です。しかし、現金のお小遣いを手渡すようなわけにはいきません。不動産には特有のルールがあり、事前の準備なしに進めると、思わぬ税金やコストに頭を悩ませることになります。 今回は、110万円の基礎控除を使って実家を贈与するための……

相続・遺言 2026年3月1日

公正証書遺言の証人は誰に頼む?親族がなれない理由と専門家への依頼

行政書士として日々、遺言書作成のサポートをさせていただく中で、お客様から非常によくいただくご質問があります。それは、「公正証書遺言を作りたいけれど、証人(立会人)は誰にお願いすればいいの?」というものです。 公正証書遺言は、公証人の前で作成するため法的に最も確実で安心な遺言の形式です。しかし、作成時には必ず「2名以上の証人」の立ち会いが必要になります。いざ作ろうとした時に、この「証人探し」でつまずいてしまう方が少なくありません。今回は、行政書士の目線から、公正証書遺言の証人に関するルールと、誰に依頼するのが最も安心なのかについて、分かりやすく解説いたします。 1. なぜ「証人」が必……

相続・遺言 2026年2月27日

尊厳死宣言書と公正証書遺言:最期まで自分らしくあるための法的準備

1. はじめに:人生の最終段階について考えたことはありますか? 「もしもの時、過度な延命治療は望まない」「自然な形で最期を迎えたい」。日々の業務のなかで、ご相談者様からこのようなお声を伺うことが増えてきました。医療技術が進歩し、寿命が延びた現代だからこそ、「自分らしい最期」について考えることは、特別なことではなくなってきています。 しかし、いざご自身が意思表示できなくなった時、その想いは誰が医療現場に伝えるのでしょうか。口頭でご家族に伝えていたとしても、緊迫した医療現場でご家族が「延命治療の中止」を決断するのは、計り知れない心理的負担を伴います。 そこで今回は、ご自身の意思を……

相続・遺言 2026年2月23日

父と母が立て続けに亡くなった時の手続き:「数次相続(すうじそうぞく)」の現実と対処法

ご家族を亡くされる悲しみは、言葉に尽くせません。ましてや、お父様が亡くなり、その悲しみも癒えないうちにお母様も後を追うように亡くなられてしまった場合、ご遺族の精神的な負担は計り知れないものがあります。 行政書士として日々ご相談を伺う中で、このような「ご両親が立て続けに亡くなる」というケースに直面される方は決して珍しくありません。しかし、悲しみに暮れる間もなく、ご遺族には複雑な相続手続きが重くのしかかってきます。 今回は、一度の相続手続きが終わる前に次の相続が発生してしまう「数次相続(すうじそうぞく)」について、なぜ手続きが難航しやすいのか、そしてどのように進めていけば良いのかを、行……

相続・遺言 2026年2月21日

お墓・納骨・永代供養──死後事務では頼めない“グレーゾーン”とは?

行政書士として日々お客様のご相談を伺っていると、「自分に万が一のことがあったとき、死後の手続きはどうなるのだろう」という不安のお声をよく耳にします。以前のブログでは、おひとりさまの不安を解消する「死後事務委任契約」の全体像についてお伝えしました。役所への届出や公共料金の解約など、死後の煩雑な手続きを第三者に託せる非常に便利な制度です。 しかし、ご相談を進めていく中で、多くの方が誤解されている“あるポイント”に気づきます。それが今回のテーマである「お墓・納骨・永代供養」に関するグレーゾーンです。実は、死後事務委任契約を結んだからといって、お墓に関するすべての希望がそのまま通るわけではありま……

農地法関係 2026年2月17日

非農地証明(現況証明)とは?登記は「田」だけど実は宅地…の是正手続き

行政書士の山田です。 「実家を処分しようと買主も見つかったのに、銀行から『融資できません』と言われたんです。」現地に行ってみると、そこにあるのはどう見ても普通の古い一軒家。庭があり、駐車場があり、誰がどう見ても「宅地」です。 しかし、登記簿(全部事項証明書)を取り寄せてみると、地目の欄にはくっきりと「田」の文字。そう、見た目は家でも、法律上はまだ「農地」のままだったのです。 実はこれ、田舎の土地や、昔からある本家などでは決して珍しい話ではありません。今回は、この厄介な「登記と現況のズレ」を解消する「非農地証明(現況証明)」について、わかりやすくお話しします。 1. 売買……

相続・遺言 2026年2月15日

【土地の資産防衛】あなたの敷地、実は「道路」かも?「官民境界査定」が必要な本当の理由

こんにちは、行政書士の山田です。 皆さんは、ご自宅の敷地と、目の前の道路の「境目」がどこか、自信を持って指させますか? 「そんなの、ブロック塀が建っているところじゃないの?」「アスファルトと土の境目でしょ?」 そう思われるのが普通ですが、実は法的に見ると、その認識がズレていることが少なくありません。特に、これからご実家を相続される予定の方や、土地の売却、あるいは建て替えを検討されている方にとって、この「境目」が曖昧なままだと、後々大きな落とし穴になることがあります。 今回は、土地と道路の境界を確定させる手続き、「官民境界査定(かんみんきょうかいさてい)」について、少し噛……