相続・遺言 11th page

相続・遺言 2025年10月16日

遺言で「全部あげる」は通用しない?遺留分の基本とトラブル回避のポイント

「遺言書に“全財産を長男に相続させる”と書けば、それで決まりだと思っていた」──実際、こうしたご相談はとても多いものです。 ところが現実には、遺言書の内容があっても、法律で守られた取り分「遺留分(いりゅうぶん)」があり、すべての財産を一人に渡すことは原則としてできません。 本記事では、遺留分の基本的な考え方から、トラブルを避ける工夫まで、行政書士の立場からわかりやすくお話しします。 1. そもそも「遺留分」とは? 遺留分とは、相続人の中でも特定の人に保証されている“最低限の取り分”のことです。 簡単に言えば、遺言で「すべて長男へ」と書かれていても、他の相続人(配偶者や子ども)には、……

相続・遺言 2025年10月15日

自筆証書遺言保管制度の手続き・メリット・リスクをやさしく解説

「遺言書を自分で書きたいけれど、保管が不安…」そんな声をよくお聞きします。 令和になって設けられた “自筆自筆証書遺言保管制度” は、その不安を少し軽くしてくれる制度です。 ただし、万能ではありません。本記事では、制度の利用手順、得られるメリット、注意すべきリスク、さらには「どんな人に向いているか」を、行政書士の視点からご紹介します。 1. 自筆証書遺言保管制度とは何か?まずは制度の仕組みを押さえよう これまでの自筆証書遺言は、自宅で保管したり、封をしておいて開封前に家庭裁判所で検認を受けたりと、家族が発見できないリスクや紛失・改ざんの恐れがありました。 こ……

相続・遺言 2025年10月14日

遺言書との違いは?エンディングノートの役割と上手な書き方を行政書士が解説

「エンディングノートって聞いたことはあるけれど、何を書けばいいのかわからない」という方は多いものです。 私も行政書士として多くの方とお話ししてきましたが、実際に手を動かせない一番の理由は、「どこまで書けばいいのか」「遺言書と何が違うのか」が分からないからです。 この記事では、エンディングノートの目的や遺言書との違い、そして今日から書き始めるためのポイントを、やさしくお伝えしていきます。 1. エンディングノートと遺言書の違いを知ろう まず最初に整理しておきたいのが、エンディングノートと遺言書の違いです。 遺言書は「法的な力」を持つ書類で、財産の分け方や相続人の指定など、法律上の効力……

相続・遺言 2025年10月13日

【保存版】デジタル遺産とは?スマホ・ネット資産の相続で困らないための基礎知識

スマホやネット銀行、SNS、電子マネー、そして仮想通貨——いまや私たちの生活の多くはデジタル上に存在しています。 しかし、もしもの時にこれらの情報を家族が把握できなければ、財産が取り戻せない・削除できないといったトラブルが起こることもあります。 本記事では、行政書士の視点から「デジタル遺産」の基本知識と、今からできる準備をわかりやすく解説します。 1. デジタル遺産とは?身近にある「見えない財産」 現代の財産は、パソコンやスマホの中にもある 「デジタル遺産」とは、インターネット上や電子デバイスに存在する財産的価値のあるデータのことです。 たとえば以下のようなものが該当します。……

農地法関係 2025年10月11日

農地も対象?相続土地国庫帰属制度の対象範囲と申請手続きをわかりやすく解説

「親から田畑や山を相続したけれど、もう使う予定がない」「遠方の土地の管理が重荷」──そんなお悩みを持つ方に、公的な新制度『相続土地国庫帰属制度』があります。本記事は、法務省・政府広報など公的資料をもとに、農地は対象になるのか、どんな条件・費用・流れなのかを、行政書士の視点でやさしく解説します。 1. 制度の概要:相続土地国庫帰属制度とは 制度の目的と背景 令和5年(2023年)4月に始まった制度で、相続や遺贈で取得した土地を、一定の要件のもとで国に引き取ってもらえる仕組みです。所有者不明土地の増加や、管理困難な土地の放置による社会問題(防災・防犯・環境)に対応するために創設さ……

相続・遺言 2025年10月10日

相続人が行方不明で手続きが止まった!どう進めればいい?行政書士が具体策を解説

「相続の手続きを始めたいのに、兄弟のひとりと何年も連絡が取れない」「親戚が海外に移住して所在が分からない」。行政書士としてご相談を受ける中で、この悩みは決して珍しくありません。本記事は、分かりやすく今から何をすれば手続きが前に進むのかをやさしく解説します。 なぜ「行方不明の相続人」がいると相続が止まるのか? 相続は“全員参加・全員合意”が原則 相続では、遺産分割協議書に相続人全員の署名・押印が必要です。ひとりでも欠けると協議書は有効にならず、銀行の解約や不動産の名義変更も進みません。たとえ音信不通でも、その人の相続権は自動的に消えないからです。 「いないもの」として先に……

相続・遺言 2025年10月8日

【保存版】遺言書の書き方をやさしく解説! ~自筆・公正証書・秘密遺言の違いとは?~

「遺言書は自分にはまだ早い」「財産は少ないから不要かも」──そんな声をよく耳にしますが、遺言書の有無で家族の負担や手続きの難易度は大きく変わります。本稿では、はじめての方にも分かりやすいように、遺言書の書き方と3つの方式(自筆・公正証書・秘密遺言)の違い、注意点を丁寧に解説します。 1. 遺言書が大切な理由:家族の負担を軽くし、想いを確実に伝える 遺言書がない場合、相続人全員で遺産分割協議を行う必要があり、意見が分かれると話し合いが長期化しがちです。一方、法的に有効な遺言書があれば、「誰に何をどう渡すか」が明確になり、相続手続きはスムーズに進みます。遺言書は、まさに家族への思いやり……

相続・遺言 2025年10月4日

【保存版】終活って本当に必要なの? ~知っておきたい基礎知識を分かりやすく解説!~

「終活」は“人生の終わりの準備”ではなく、これからの人生を自分らしく安心し、豊かに生きるための活動です。そして、ご家族の負担を減らし、自分の思いを形にすることで、日々を前向きに過ごせるようになります。本記事では、終活の始め方から専門的な備えまでをやさしく解説します。 1. なぜ今、終活が必要とされるのか 家族の形と暮らしが変わったから 核家族化や単身世帯の増加により、「いざというとき、誰が何をするのか」が曖昧になりがちです。さらに銀行口座・生命保険やスマートフォン・インターネットなどでの契約は多様化し、本人しか分からない情報が増えています。準備がないままでは、ご家族が探し物や……

相続・遺言 2025年10月2日

不動産の名義変更はどうすればいい? ~相続登記の流れと注意点を解説~

相続で家や土地などの不動産の名義変更(相続登記)が必要になったとき、「何から始めればいいの?」と戸惑う方は少なくありません。登記簿の名義が被相続人のままだと売却・担保・贈与などの手続きができず、放置すると相続人が増えて権利関係が複雑化することにもなります。さらに2024年から相続登記は義務化され、原則3年以内に申請しないと過料の対象になり得ます。本記事では、行政書士の視点で不動産 名義変更 相続の基本から実務のコツまで、やさしく整理します。 1. 不動産の名義変更(相続登記)が必要な理由 売却・担保・贈与などの手続きが止まってしまう 登記簿の名義が亡くなった方のままだと、売買……

相続・遺言 2025年9月30日

相続放棄をしたいときの注意点は? ~期限・手続き・デメリットをやさしく解説~

1. はじめに:相続放棄は「家族を守る選択肢」のひとつ 親や配偶者など大切な人が亡くなったとき、相続の手続きは避けて通れません。しかし、相続財産の中に借金やローンが含まれている場合、「このまま相続して大丈夫だろうか?」と不安に感じることもあるでしょう。そんなときに考えられる選択肢のひとつが「相続放棄」です。 相続放棄をすれば、プラスの財産だけでなくマイナスの財産(借金や保証債務など)も一切引き継がなくて済みます。ただし「放棄します」と口頭で言うだけでは無効で、法律に基づく正しい手続きが必要です。そして期限や条件を守らないと、かえって思わぬトラブルにつながることもあります。 こ……