相続・遺言 10th page

相続・遺言 2025年11月3日

「遺言書があるのに相続人で遺産分割協議をした場合でも有効か?」

「父の遺言書が見つかったけれど、内容が現実に合っていない」「兄弟全員が納得して別の分け方にしたい」そんなときに浮かぶ疑問――『遺言書があるのに、遺産分割協議をしてもいいの?』実は、ここには“法律と現実のズレ”が存在します。 今回は、行政書士としての立場から、 遺言と協議、どちらが優先されるのかをやさしく解説します。 更新日:2025年11月3日 1. 遺言書があるなら、それが“最優先”のはずだけれど… 遺言書は、亡くなった方の最終意思を形にしたものです。 原則として、遺言に書かれた内容が法律上の最優先になります。 つまり、「長男に自宅を相続させる」と書かれていれば、 その通り……

相続・遺言 2025年10月31日

相続財産で不動産名義の共有はどうしておすすめしないのか|“とりあえず共有”が招く落とし穴

相続の話し合いの場で、つい出てくる言葉があります。「とりあえず、兄弟で共有にしておこうか」。いかにも平和的な解決に聞こえますが、実はこの判断が、後々のトラブルの火種になることも少なくありません。今回は、相続財産の中でも特に揉めやすい「不動産の共有」について、わかりやすく解説します。 更新日:2025年10月31日目次 「とりあえず共有」が危険な理由 共有名義の仕組みを知っていますか? 共有が招く3つの典型的なトラブル 実際のケース:仲の良い兄弟が険悪になった理由 なぜ“公平”に見えて不公平になるのか 揉めないための3つの解決策 まとめ:「共有」……

相続・遺言 2025年10月30日

遺言書で「全財産を愛人に相続させる」と書かれていたら、家族は財産をもらえないのか?

亡くなった親の遺品から一通の遺言書──「全財産を愛人に相続させる」。ドラマの中だけの話に思えますが、現場では珍しくありません。では、家族は本当に一円も受け取れないのでしょうか。今回は、遺言の効力、家族に残された遺留分、請求の期限、無効になる可能性、実務の手順まで、法律のルールをやさしく解説します。 更新日:2025年10月29日目次 1. まず結論:家族が「ゼロ」になるとは限らない 遺言に「全財産を愛人に」と書かれていても、配偶者や子には『遺留分(いりゅうぶん)』という最低限の取り分が認められています。したがって、家族が何も受け取れないことは、ありません。一方で、……

相続・遺言 2025年10月28日

半血兄弟とは何?相続で“実の兄弟”とどう違う?知らないと損する相続の仕組み

「父(または母)が違う兄弟がいるけれど、相続は同じ扱い?」――ご相談の現場でよく出る疑問です。 本記事では、半血兄弟(異母・異父兄弟)の意味から、全血兄弟との法定相続分の違い、代襲相続の範囲、再婚家庭で起こりやすいトラブルと予防策まで、分かりやすく丁寧に解説します。 1.半血兄弟とは?(用語の整理) 半血兄弟(はんけつきょうだい)とは、父母のうちどちらか一方のみが共通する兄弟姉妹を指します。具体的には、異母兄弟(父は同じ・母が異なる)と異父兄弟(母は同じ・父が異なる)を総称した呼び方です。両親ともに共通する兄弟姉妹は全血兄弟といいます。 近年は再婚・離婚の増加に伴い、半血兄弟……

相続・遺言 2025年10月24日

相続の順位とは?配偶者・子・親・兄弟の順番をわかりやすく解説

「相続は家族の話だから、だいたい分かる」と思っていても、いざ具体的に考えると「誰が相続人になるのか」「順番に決まりはあるのか」が曖昧な方は多いものです。 この記事では、相続の基本中の基本である「相続の順位」について、行政書士が実例を交えてわかりやすく解説します。 1. 相続の順位とは? 相続の順位とは、亡くなった人(被相続人)の財産を「誰が相続するのか」を決める法律上の優先順位のことです。 相続の順番は民法で明確に定められており、第1順位は子ども(直系卑属)、第2順位は父母(直系尊属)、第3順位は兄弟姉妹となっています。 これらの相続人に加え、配偶者(夫・妻)は常に相続人となるのが……

相続・遺言 2025年10月23日

成年後見制度とは?種類・手続き・費用までわかりやすく解説

「最近、親が判断力の衰えを感じるようになった」「銀行手続きや契約ごとで困ることが増えた」──そんなときに頼りになるのが「成年後見制度」です。 この制度は、判断能力が低下した方を法律の仕組みで支えるもの。今回は、制度の内容や手続きの流れ、費用、そして利用の際の注意点をやさしく解説します。 成年後見制度とは?家族を守るための法律のしくみ 成年後見制度は、認知症や知的障がい、精神障がいなどによって判断能力が不十分になった方の生活を、法的に支援するための制度です。 例えば、銀行口座の管理、介護施設の契約、遺産の分割など、日常の中で「本人の意思だけでは難しい手続き」が必要になることがあります……

相続・遺言 2025年10月22日

戸籍証明書等の広域交付制度って何?便利な制度を活用しましょう

令和6年3月から、全国どこの市区町村でも戸籍証明書が取得できる「戸籍証明書等の広域交付制度」がスタートしました。 これまで「本籍地のある役所でしか取れなかった戸籍」が、住んでいる地域の窓口でも取れるようになったのです。 「遠方の本籍地まで取りに行けない」「郵送は面倒」そんなお悩みを解消する、画期的な制度といえるでしょう。 1. なぜこの制度ができたの? これまで、戸籍謄本や除籍謄本などは本籍地のある役所でしか交付できないというルールでした。 そのため、相続や遺言の手続きの際には、各地の役所へ郵送で請求する必要があり、日数も費用もかかるのが現実でした。 この不便さを解消するため……

相続・遺言 2025年10月20日

法定相続情報一覧図とは?相続登記・銀行手続きが楽になる便利制度をやさしく解説

「相続のたびに戸籍を何通も集めて、あちこちに提出するのが大変だった」―― そんな声を背景に誕生したのが法定相続情報一覧図という制度です。 これは、複雑な戸籍の束を1枚の図にまとめ、法務局が内容を確認してくれる「相続関係の証明書」のようなもの。 相続登記や銀行の名義変更など、さまざまな手続きをぐっと楽にしてくれます。 今回は、制度の概要やメリットを分かりやすく紹介します。 1. どうして「法定相続情報一覧図」が注目されているの? 相続登記の義務化が始まり、全国で「どうやって手続きを進めたらいいの?」という声が増えています。 相続は、家族にとって大切な節目である一方で、戸籍集めや書類の……

相続・遺言 2025年10月19日

借金があっても安心?限定承認で相続時の損を防ぐ方法と注意点

「亡くなった親に借金があったらどうしよう」「相続放棄しかないのかな?」 そんな不安を感じる方は少なくありません。 実は、相続放棄以外にも“損を最小限に抑える”ための制度が存在します。 それが、限定承認(げんていしょうにん)です。 この記事では、行政書士の立場から、限定承認の仕組み・手続き・注意点を、やさしく分かりやすく解説します。 1. 相続で借金も引き継がれるって本当? 相続というと「財産をもらえる」というイメージが強いですが、実際には、財産と同時に借金(負債)も引き継ぐことになります。 これを「包括承継(ほうかつしょうけい)」といい、プラスもマイナスもまとめて引き継ぐのが原則で……

相続・遺言 2025年10月17日

相続権の欠格と廃除とは?身内でも相続できなくなるケースをやさしく解説

「たとえ家族でも、相続できないことがあるの?」──そう驚かれる方も多いでしょう。 実は、法律では一定の事情がある場合に、相続人から外される制度が存在します。 それが「相続欠格(けっかく)」と「相続廃除(はいじょ)」です。 本記事では、これらの違いや具体的なケース、手続きの流れを行政書士の視点でわかりやすく解説します。 1. そもそも「相続欠格」と「相続廃除」の違いとは? どちらも「相続権を失う」制度ですが、その理由と手続きには大きな違いがあります。 相続欠格とは? 相続欠格とは、本人の行為によって当然に相続権を失うことをいいます。 つまり、家庭裁判所の判断を待たず、法律……