2026年 11th page

契約書 2026年2月25日

【行政書士が解説】サブスクが解約できない!自動更新の利用規約は法的に有効?

こんにちは。行政書士の山田です。 私たちの生活にすっかり定着した「サブスクリプション(定額制)サービス」。動画配信、音楽、ソフトウェア、さらには飲食店の定期券など、あらゆるジャンルで利用されています。大変便利な仕組みですが、一方で「解約したつもりが、引き落としが続いていた」「無料期間だけ使うつもりが自動更新されていた」といったトラブルが後を絶ちません。 こうしたトラブルの背景には、利用規約に記載された「自動更新条項」の存在があります。今回は、行政書士の目線から、この自動更新条項が法律的にどのように扱われるのか、そしてトラブルを未然に防ぐために知っておくべきポイントを分かりやすく解説……

相続・遺言 2026年2月23日

父と母が立て続けに亡くなった時の手続き:「数次相続(すうじそうぞく)」の現実と対処法

ご家族を亡くされる悲しみは、言葉に尽くせません。ましてや、お父様が亡くなり、その悲しみも癒えないうちにお母様も後を追うように亡くなられてしまった場合、ご遺族の精神的な負担は計り知れないものがあります。 行政書士として日々ご相談を伺う中で、このような「ご両親が立て続けに亡くなる」というケースに直面される方は決して珍しくありません。しかし、悲しみに暮れる間もなく、ご遺族には複雑な相続手続きが重くのしかかってきます。 今回は、一度の相続手続きが終わる前に次の相続が発生してしまう「数次相続(すうじそうぞく)」について、なぜ手続きが難航しやすいのか、そしてどのように進めていけば良いのかを、行……

相続・遺言 2026年2月21日

お墓・納骨・永代供養──死後事務では頼めない“グレーゾーン”とは?

行政書士として日々お客様のご相談を伺っていると、「自分に万が一のことがあったとき、死後の手続きはどうなるのだろう」という不安のお声をよく耳にします。以前のブログでは、おひとりさまの不安を解消する「死後事務委任契約」の全体像についてお伝えしました。役所への届出や公共料金の解約など、死後の煩雑な手続きを第三者に託せる非常に便利な制度です。 しかし、ご相談を進めていく中で、多くの方が誤解されている“あるポイント”に気づきます。それが今回のテーマである「お墓・納骨・永代供養」に関するグレーゾーンです。実は、死後事務委任契約を結んだからといって、お墓に関するすべての希望がそのまま通るわけではありま……

契約書 2026年2月19日

【民法基礎】「もらえる」のか「なくなる」のか?停止条件と解除条件の違いをスイッチで理解する

【民法基礎】「もらえる」のか「なくなる」のか?停止条件と解除条件の違いをスイッチのイメージで理解しましょう。 行政書士試験の勉強を始めたばかりの方や、ご自身で契約書を作ろうとされている方から、よくこのようなご質問をいただきます。 「先生、『停止条件』と『解除条件』の違いがどうしても覚えられません。どっちがどっちでしたっけ?」 おっしゃる通りです。この二つの用語、漢字のイメージだけで捉えようとすると、どうしても混乱してしまいます。特に「停止」という言葉が曲者で、「何かが止まる(終わる)」ような印象を与えてしまい、逆の意味で覚えてしまいがちです。 しかし、この二つは契約の効……

農地法関係 2026年2月17日

非農地証明(現況証明)とは?登記は「田」だけど実は宅地…の是正手続き

行政書士の山田です。 「実家を処分しようと買主も見つかったのに、銀行から『融資できません』と言われたんです。」現地に行ってみると、そこにあるのはどう見ても普通の古い一軒家。庭があり、駐車場があり、誰がどう見ても「宅地」です。 しかし、登記簿(全部事項証明書)を取り寄せてみると、地目の欄にはくっきりと「田」の文字。そう、見た目は家でも、法律上はまだ「農地」のままだったのです。 実はこれ、田舎の土地や、昔からある本家などでは決して珍しい話ではありません。今回は、この厄介な「登記と現況のズレ」を解消する「非農地証明(現況証明)」について、わかりやすくお話しします。 1. 売買……

相続・遺言 2026年2月15日

【土地の資産防衛】あなたの敷地、実は「道路」かも?「官民境界査定」が必要な本当の理由

こんにちは、行政書士の山田です。 皆さんは、ご自宅の敷地と、目の前の道路の「境目」がどこか、自信を持って指させますか? 「そんなの、ブロック塀が建っているところじゃないの?」「アスファルトと土の境目でしょ?」 そう思われるのが普通ですが、実は法的に見ると、その認識がズレていることが少なくありません。特に、これからご実家を相続される予定の方や、土地の売却、あるいは建て替えを検討されている方にとって、この「境目」が曖昧なままだと、後々大きな落とし穴になることがあります。 今回は、土地と道路の境界を確定させる手続き、「官民境界査定(かんみんきょうかいさてい)」について、少し噛……

相続・遺言 2026年2月13日

実家の相続、どう分ける?「きれいに割り切れない」不動産を公平に分ける3つの選択肢

相続のご相談を受けていると、最も頭を悩ませるのが「不動産」の扱いです。 預貯金であれば、1円単位できれいに割り算ができます。しかし、長年過ごしたご実家や土地はそうはいきません。「物理的に分けられない」「評価額が定まらない」「思い入れが人それぞれ違う」……こうした要素が絡み合い、これまで仲の良かったご兄弟の間でも、ふとしたことでボタンの掛け違いが起きやすいのです。 今回は、遺産分割協議書作成をお手伝いしてきた経験から、不動産を公平に分けるための「3つの基本手法(現物分割・代償分割・換価分割)」について、実務的な肌感覚を交えてお話しします。教科書的な意味だけでなく、「自分の家ならどうす……

農地法関係 2026年2月10日

【土地の落とし穴】家の敷地が「畑」のまま?地目変更を放置してはいけない本当の理由

こんにちは。行政書士の山田です。 日々の業務の中で、土地に関するご相談を受けることは非常に多いのですが、その中で意外と見落とされがちなのが「地目(ちもく)」の問題です。 「うちは昔から住んでいる家があるから大丈夫」そう思っている方でも、登記簿を見てみると、実は土地の種類が「畑」や「山林」のままになっているケースが少なくありません。 「生活に支障がないなら、そのままでもいいのでは?」そう思われるかもしれませんが、実はこの「地目変更」の放置、後々になってボディブローのように効いてくる厄介な問題を含んでいるのです。 今回は、行政書士の目線から、なぜ地目変更を放置してはいけない……

相続・遺言 2026年2月8日

【フローチャートで解説】相続手続きは「誰」に頼む?タイプ別診断

こんにちは、行政書士の山田です。 ご家族が亡くなられ、悲しむ間もなく押し寄せてくるのが「相続手続き」です。いざ手続きを始めようと思ったとき、インターネットで検索すると様々な専門家が出てきて、混乱されたことはありませんか? 「弁護士、司法書士、税理士、行政書士……名前は似ているけれど、一体誰に電話すればいいの?」 このようなご相談は、実は私の事務所でも一番多い質問のひとつです。私たち専門家には、法律で決められた「業務の守備範囲」があります。これを知らずに依頼先を間違えてしまうと、また別の先生を紹介されて……という「たらい回し」に遭ってしまうことも。 そこで今回は、皆様が迷……

相続・遺言 2026年2月6日

【相続の落とし穴】「普通養子」と「特別養子」でまったく違う?相続権と戸籍のルールを解説

日々の業務の中で、相続に関するご相談を受けていると、「養子縁組」が関わってくるケースに遭遇します。 「孫を養子にすれば相続税対策になると聞いた」「再婚相手の連れ子と養子縁組をしたい」 きっかけは様々ですが、実は「養子」には大きく分けて2つの種類があることをご存じでしょうか?「普通養子縁組」と「特別養子縁組」です。 名前は似ていますが、法律上の扱いは驚くほど異なります。特に「実の親(実親)との関係」がどうなるかによって、将来発生する「相続」の権利関係が激変してしまうのです。 今回は、行政書士としての視点から、教科書的な法律論だけでなく、実際の相続現場で重要となるポイントに……